AIツールの使い分けを、2026年10月時点で私が払っている契約ごと書いた。Claudeは200ドルのプランを6つ、確認はCodex、資料はManus。使用率で自動切替する仕組み、解約したKimi K3、自動化で詰まる確認作業まで整理した。AIツール選びに迷う経営者・開発担当者向け。
夜9時、富山県朝日町の真っ暗な道を歩いていた。お客さんに会いに富山まで来て、翌日はスポーツの大会がある。そのまま泊まり込みになった夜だった。
クマが出ないか、本気で怖かった。気を紛らわせようと、今使っているAIツールを頭の中で1つずつ数えてみた。
私は ChatGPT 3.5 が出た頃から、ずっとAIを使ってきた。最初は ChatGPT が大好きだった。それが Claude が出て、Claude Code が出てからは、Claude 中心の生活になった。
中国のモデルにも手を出した。Manus を使い始め、Kimi K3 が話題になれば試した。2026年10月の今、手元に何が残り、何を手放したのか。契約の金額も含めて、正直に書いておく。
この記事の要点
私のAIツールは、書く役と確かめる役を分けている。
コーディングは Claude Code に任せる。書き上がったものは、ChatGPT の Codex で確認する。この流れが、今の開発の基本になっている。
Codex を使う場面は、ほぼ確認だけだ。私は Mac mini をずっと動かしていて、そこで Claude が書いたものを Codex に見せている。確認の役が、今は Codex になっているということだ。
ChatGPT には、確認のほかにも使い道がある。
Claude で出せない提案がある、というわけではない。ただ、デザインの雰囲気をがらっと変えたいときは ChatGPT に頼むことがある。運用の比重は小さいが、手放す気はない。
主力を1つに決めて、ほかのAIツールには役を1つずつ渡す。 これが今の使い分けの軸になっている。
Claude は、ほぼメインのAIとして使っている。
コーディングが中心だが、それだけではない。マーケティングの仕事にも使うし、考えを整理するときの壁打ち相手にもなっている。仕事のほとんどの場面に、Claude がいる。
モデルは3つを使い分けている。
エージェントを役割ごとに分け、上で判断するモデルと手を動かすモデルを別にしている。これが私の使い方だ。
開発は、Ghostty というターミナルで Claude Code を立ち上げて進めている。前は別のツールを使っていたが、最近 Ghostty に移った。一番の理由は、動きが軽いことだ。
そこに herdr を組み合わせている。herdr がとても便利で、セッションを閉じたり消したりしても、herdr を立ち上げれば元に戻る。前の続きから、そのまま開発を再開できる。
Ghostty の軽さと herdr の復元がそろうと、作業の体制をすぐに組み直せる。Claude Code から少し離れても、戻るのが苦にならない。
私の画面は、次のように並んでいる。
面白いのは右下の使用率だ。契約しているアカウントすべての状況が、ここで一度に見える。何パーセント使っているかが、ひと目で分かる。
Claude は、使用率を見て自動でアカウントを切り替えている。
前提として、Claude は200ドルのプランを6つ契約している。金額だけ聞くと驚かれると思う。ただ、この6つは私が手で回しているわけではない。
1つのアカウントが90%に達し、100%に近づいたとする。すると、使っていない別のアカウントへ自動で切り替わる。判断するのは手元の MacBook ではなく、Mac mini だ。
だから実質、止まらずにずっと使い続けられる。これが本当に便利だ。
もう1つの工夫は、週ごとの上限のリセットだ。たとえば金曜日、リセットが目前なのに50%残っているアカウントがあるとする。Mac mini は、そのアカウントを先に使おうとする。
使い残しが出ないように、Mac mini が勝手に調整してくれる。 200ドルを6つ払っている身としては、これがかなりの節約になっている。同じような切り替えは、試せばほかの人にも組めると思う。
Claude の次に使っているのは Manus で、用途はほぼ資料作りだ。
私はいろいろな研修をやっている。AIをまだ使っていない人向けの研修もあれば、コードを書きたい人向けの研修もある。その資料を Manus で作っている。
作り方はこうだ。
ChatGPT に1枚ずつ作らせるのは難しかった。Manus なら全部まとめて入れられ、そのまま資料ができあがる。資料作りに関しては、Manus はかなりおすすめだ。
Manus はクレジット制で、私は200ドルのプランに入っている。正直、めちゃくちゃ高いと思う。それでも資料作りは時間がかかる作業で、任せておけば作ってくれる。だから払っている。
Manus にはもう1つ便利な点がある。Instagram と連携でき、投稿を自動化できる。発信に合わせて AI で作る短い映像も、Manus の API 経由で自動生成している。
API を自前でつなぐと、けっこう面倒になる。Manus を経由すれば、利用分はクレジットから引かれるだけだ。連携が楽なのも、使い続けている理由になっている。
Gemini は使える状態にしてあるが、正直あまり使っていない。新しいモデルが出たのは知っている。ただ Claude で充分だと思っていて、新しいものが出たからと乗り換えることはしていない。
Kimi K3 は解約した。前にすごいと言われた中国のモデルで、コーディングがとても安いという評判だった。ただ Claude を6つ契約していると、わざわざ使い回す必要を感じなかった。
最近、契約を整理しようと決めた。そこで Kimi K3 を手放した。理由は単純で、使わなかったからだ。
前に、特定のモデルに頼りすぎないリスクヘッジについて書いた(AIの開発速度は落とせない!減速論の裏にある中国の存在)。その考えは今も変わっていない。今回の解約はその例外で、ChatGPT と Manus は残しているので、Claude だけに頼り切っているわけでもない。
自動化が進んだ今、詰まっているのは私の確認作業だ。
私は今、Mac mini を3台稼働させている。その3台に、ここまで書いたAIの仕組みを入れて動かしている。Mac mini を買ったのに持て余していた頃のことは、Mac miniの自動化がうまくいかない人へに書いた。
自動化は、かなり進んだ。たとえば、自社のプロダクト「ふとる飯」の広告の日報が届く。広告の結果も、自動で飛んでくる。
さらに、作ったシステムを元に、ほかに作れそうなものを AI が見つけてくる。見つけた内容をそのまま作り、私に確認を求めてくる。ほとんどの作業が、すでに自動で回っている。
ここに落とし穴があった。確認する項目が多すぎて、私が忙しいと確認が追いつかない。 自動化の量に人の確認が追いつかないのが、今のいちばんのデメリットだ。
会社でAIを入れるときも、同じことが起きうると思う。
次に取り組みたいのは、タスク管理の可視化だ。グラフやタスク表を AI が自動で動かし、見やすくする。グラフ駆動開発とでも呼ぶのか、名前ははっきりしないが、最近流行っているらしい。
ひと頃、ループ開発がとても流行った。その先として、タスク管理まで AI が自動でやるのが今の流れだと聞いた。私も実際に見てみたが、やはりかなり良かった。
これは構築したほうがいいと、個人的に思っている。だから今、がんばって組み始めている。
AIツール選びより先に、運用の形を決めたほうがいい。
振り返ると、私の構成で効いているのは、個々のツールの性能より決め事のほうだ。
どれも性能の話ではなく、運用の話だ。新しいモデルが出るたびに乗り換えていたら、この形は育たなかったと思う。
私は今の体制に、かなり満足している。それでも、もうちょっといけると思っている。自分の作業がなるべく楽になり、仕組みが自分でアップデートしていく。そんな形を、まだ作っている途中だ。
正直、これで完成した、100%完璧だという人は、今はまだいないと思う。Claude を使い込んでいる人たちでも、まだ開発を続けている段階のはずだ。だから私も、1つずつ自動化を積み上げている。
AIは、どんどん新しいものに進化させていかないといけない。ただ、それは新しいツールを足し続けることとは違う。迷っているなら、まず主力を1つ決め、確認の役を別に置くところから始めてほしい。
私たちは、AIツールを入れて終わりにしない研修をしている。
ツールの操作を覚えるだけでは、今回書いたような使い分けや確認の流れは育たない。会社の業務に合わせて、どのAIに何を任せ、誰がどこで確かめるかまで一緒に組む。
個人でAI駆動開発を身につけたい人には、AI駆動開発育成所もある。
どのAIツールから手をつければいいか。何を自動化すれば、確認が詰まらずに回るのか。迷ったら、まずは無料相談で今の状況を聞かせてほしい。
この内容は動画でも話しています: https://youtu.be/-rZ16Qcyjos
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