5年後の仕事はAIでどうなるのか。システム開発会社を経営する私が、受注の現場で見えている変化から考えた。パソコン上の作業はほとんどAIに取られ、デスクワークの8割は消えると思う。残るのはAIをコントロールできる人だ。新卒採用や、会社が今のうちにやるべき自動化も整理した。経営者・会社員向け。
この記事の要点
朝、ニュースを見ていたら、アメリカではAIを脅威に感じている人が86%ぐらいいるらしいと流れてきた。多くの人が、AIで自分の仕事が失われる恐怖を感じているという。
それを聞いて、5年後の仕事は本当にどうなっているのか、自分なりに考えてみた。散歩をしながら、ずっと頭の中で転がしていた。
先に断っておくと、5年後のことは私にも見えない。読んでいる人にも見えないと思う。それでも考えておけば、リスクへの備えや今後の動き方は少し変えられるはずだ。
私はずっとシステム開発をやってきて、今もやっている。AIの開発もするし、AIの使い方を教える仕事もしている。その立場から見えていることを書いておきたい。
最初に出た結論は、自分たちの業界の話だった。
システム開発会社は、5年後にはほとんどなくなると思っていい。 私は今、そう考えている。
前に「ソフトウェア会社はなくなるのか」で、半分ぐらいはなくなると書いた。危うい会社と残る会社がある、という考えは今も変わっていない。
変わったのは数の見積もりで、今回はその例外だ。最近は、半分どころではなく、もっとなくなるという気がしている。
本音を言えば、システム会社はなくならないと言いたい。私自身がシステム会社の社長なので、それが一番都合のいい話だ。
ただ、朝からいろいろ考えて、冷静に考えて無理だと思った。無理というより、もう絶対に無理だろうというのが正直なところだ。
そう思う根拠は、毎日の受注の現場にある。
私たちは、案件の紹介サイトなどを通じて案件を受注している。そこで、はっきりと変化が見えている。
発注する側では、そもそもシステムを作りたい人が減っている。そこにお金をかけられる会社も減っていると感じる。
受注する側では、作れる状況にある人がたくさん増えた。エンジニアがそれほど要らないので、1人で開発を請け負う人も増えている。
だから、システム会社そのものがまず超厳しい。5年後となると、本当にいらなくなってくるという感覚がある。
アメリカと比べると、日本はまだ静かだ。
アメリカでは86%の人がAIを脅威に感じているらしい。では日本はどうか、と身の回りを見てみた。
うちの母や近くにいる人たちの中に、AIをガンガン使って仕事をしている人はほとんどいない。会社単位で見ても、そこまで使い込んでいる人はなかなかいないと思う。
私自身は、AIをかなり使い込んでいる。日本でも1%以下に入るのではないか、というぐらいだ。
その感覚から見ると、周りとの差は大きい。AIで仕事がなくなるかもと身構えている人はいても、実際に使いこなしている人はまだ少ない。
日本とアメリカのテクノロジーの差は、だいたい2年ぐらいだと言われていると聞いたことがある。
そうだとすると、日本で「AIでやばい」となるのは2年後ぐらいかもしれない。今はまだ、その波を知らない人がほとんどなのだと思う。
だから、今も新卒採用や中途採用を続けている会社を見ると、心配になる。本当にその人数が要るのか、と思ってしまう。
AIを使っている側からすると、人を採るより、AIでコストを下げる方が先ではないか。アメリカでは逆に、リストラを進める流れになっていると聞く。
新卒の採用がまったく要らないとは思わない。私たちも、サービスが広がれば人を採るはずだ。ただ、そんなに多くの人は要らなくなっていく。
今の私は、Mac miniで作業をどんどん自動化している。コンテンツも作れるようになり、自分の作業の領域も広がった。
そうなると、人が多くいても、やれることは少ない。むしろ人が増えることによる情報漏洩のリスクの方が、大きい気がしている。
多くの仕事は、AIに取られていくと思う。
取られるのは、パソコン上の作業だ。そのほとんどはAIでできてしまうので、作業そのものがなくなっていく。
人がやり続けるのは、体を動かさないと成り立たない仕事だ。人と会って話す、ミーティングをする、といったことも人がやる。
その反対に、裏側の事務作業に人が今のように介入し続けるとは考えにくい。今の進化の速さを見ると、現実的になくなっていくと思う。
私が描いている未来はこうだ。私たちの会社でも、だいたいできてきている。
ここまで描けている人は、まだなかなかいないと思う。ただ、エージェントがどんどん出てきている今、そうならない選択肢はないはずだ。
ロボットもいずれ出てくる。一般的なロボットが広がるのは、5年ぐらい先かもしれない。
ただ、パソコンの作業は今の時点で、もうほぼAIでできてしまう。事務作業はかなりの部分が要らなくなりつつあり、デスクワークの8割はほぼ消滅すると見ている。
私も社長なので、日本の雇用の事情はよく分かる。正社員をなかなか辞めさせられない文化がある。
だからこそ、新卒採用は怖くてできない、という感覚になる。人と会う、コミュニケーションを取る以外の新卒の仕事は、なくなっていくからだ。
暗い話ばかりではなく、残る仕事ははっきりある。
AIをコントロールできる人は、どの会社にも絶対に必要になる。 自動化を進められる人も、なくならないと思う。
AIは便利だが、すべてのデータを拾い上げて完璧に作業できるかというと、まだ分からない。5年でそこまで行くのか、正直迷っている。
それでも、どのAIを入れるかは人が決めないといけない。たとえば事務員さんがやっている作業を、AIでできるようにしたとする。そこから先は人の出番だ。
これをこなすには、AIをしっかりコントロールできないといけない。だから、AIを知っている人、使える人にはまだニーズがある。
ただ、AIの教育をやっても、なかなか定着しないのが実情だ。何回か教えても、使い続けるところまでいかない。
だから今、AIの定着を支援するサービスを考えている。いろいろ設計してみて、これならできそうだという手応えもある。
逆に、AIにまったく興味がない人は本当に危ないと思っている。貧富の差は、間違いなく広がっていくはずだ。
差がつくのは、AIを操れるかどうかだ。
AIを操れる人の働き方は、こうなる。自分が指揮官になってAIを動かし、そのAIがさらにエージェントを作って動かしていく。
AIを何人も使えるので、1人の働き方ではなくなる。大げさに言えば、50人分ぐらいの働きができてしまう。どこまで行けるかは分からないが、それぐらいの差になる。
その反対側には、AIにできない作業をする人がいる。人間にしかできない作業をやる、作業員の人たちだ。
ここも大事な仕事で、必要なところには必要だ。ただ、システムのような分野では、そこまで多くは要らないと思う。
デスクワークをしている人は、このどちらかにかなり分かれていくと見ている。給料が高くなり、会社から必要とされるのは前者だ。市場価値は間違いなく上がる。
最終的には、最新のテクノロジーを扱う人と、江戸時代のような仕事をする人に分かれると思う。
1950年ごろから続いてきた仕事を、今まで通りに続けていく。それは間違いなく危ない。自分がどちらに行きたいかは、真剣に考えた方がいい。
5年後にもっと進化して、人間がAIに指示を出すことすらなくなっている可能性もある。今の進化のスピードを見ると、ゼロではない。
それでも、仕事は人間と人間の取引で成り立っている。だから仕事そのものはなくならないと、私は考え直した。
会社にとって大事なのは、AIより先に人だ。
これからは、コア人材が本当に重要になる。会社ごとに1人ずつ、点々といる。それが今後の姿だと思う。
その人がAIをどれだけ扱えるか。どれだけ自動で処理できるか。そこが会社のコアになっていくのは明白だ。
会社としては、AIを取り入れないと利益が出なくなっていく。利益を生まない作業に人を使えば、人件費が重くなる。これは100%そうなる。
だから、今のうちにやっておきたい基礎がある。
これだけで、5年後に生き残れる可能性は高まると思う。個人で言えば、自動化を進めてAIの最新を追っておけば、仕事がなくなる可能性は低い。
私の会社は、オフショア開発から始まった。そこからAIの開発をやり、教育をやって、今に至っている。
AIの教育は今も盛り上がっていて、仕事もたくさんある。お客さんのシステムを作る仕事も、今は増えている。それでも5年先を見れば、AIで作れてしまう未来は容易に想像できる。
読んでいる人より、私たちシステム会社の方がピンチだ。 正直、5年どころか2〜3年でかなり危なくなると思っている。
全部がなくなるとは思っていない。エージェントを動かせるようなコアな会社は、残り続けるはずだ。
私たちも、サービスやプロダクトを作り、こちらに舵を切っていくしかないと考えている。
5年後に残る人を、社内で育てる手伝いをしている。
AIは教えるだけでは定着しない。それは私自身が一番感じていることだ。だから研修では、自社の業務を実際に自動化しながら進める。
個人の方には、AI駆動開発育成所もある。自分でエージェントを動かし、自動化の実績を積みたい人向けだ。
自社の事務作業のどこからAIに任せればいいか、迷っている。そんなときは、今の業務の様子を聞かせてほしい。無料相談はこちらから気軽に連絡してほしい。
この内容は動画でも話しています: https://youtu.be/cID8yrYX9ho
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