Mac Studio 512GBを買った理由を、約450万円で予約した私が書いた。Mac mini 5台の連結で失敗した経緯、銀行に相談して設備投資にした判断、クラウドと組み合わせる使い方、ストレージを4TBにした理由まで整理した。ローカルAIを社内で使いたい経営者・担当者向け。
この記事の要点
とうとうMac Studioのメモリ512GBを買った。正確に言うと予約で、まだ手元には来ていない。
値段は450万円くらい。最初に見たときは「え、こんなに高いの」と思ったし、「これは買えんやろ」というのが本音だった。
それでも銀行に相談し、設備投資として何とかできないかと動いて、購入に至った。
なぜそこまでするのか。どう使うつもりなのか。これが正解かどうか分からないまま決めた今の考えを、そのまま書いておきたい。
16GBでは足りず、5台つないでもうまくいかなかった。
AIをパソコンで動かそうとすると、メモリが非常に重要になる。私は16GBのメモリを積んだMac miniを買ったが、すぐにメモリを使い切って動かなくなることが結構起きた。
それならと、Mac miniを5台買って連結し、その5台でローカルAIを組んで動かしてみた。これも、うまくいかなかった。
じゃあMac Studioの大きいモデル、512GBを買うか。そう迷っていたところで、急にそれが買えなくなった。一時期は256GBも買えなくなった。
メモリは世界的になくなっている。だから、10月末にAppleのストアへ512GBがやっと登場したとき、今買っておくことが結構重要だと私は思った。
いま買える状況ではあるようだが、すぐに届くわけではない。私が見ている状況はこうだ。
高いけれど、会社の投資として買うと決めた。
前に「ローカルAIをいつ持つか」を書いたときは、400万円前後になりそうだと見ていた。私の場合、実際の値段は450万円くらいだった。
パソコン1台の値段としては、やはり簡単に出せる金額ではない。だから銀行にも相談したし、いろいろ手を尽くした。
前に「Mac Studio 512GBは必要か?」で、今は不要で、常時稼働するMac mini 1台で業務を自動化するほうが効くと書いた。その考えは変わっていない。
業務を楽にしたいという相談なら、今も同じことを言う。私が買うのは、その例外だ。自社の業務を楽にするためだけでなく、検証すること自体が仕事になると考えたからだ。
フィジカルAIの話もめちゃくちゃ出ている。ただ、そちらに投資するのは私には現実的ではないと思った。
だから、地味な方を選んだ。Mac Studioを手元に置いてローカルAIを試す方向に、舵を切ることにした。
社内で試した結果を語れることが、これからの強みになると思う。
もちろん「クラウドでどこかのサーバーを借りればいいじゃないか」という話はある。その通りだと思う。それでも、実際に社内に機械があって、いろいろ検証できることには別の意味がある。
たとえば、セキュリティをしっかり担保しなければいけない開発だ。そこにAIを入れて、こういうことができる、ああいうことができる。それを実証の結果として伝えられるのは、今後絶対に大事になる。
AIを使った受託開発は、めちゃくちゃ増えている。作れること自体では差がつきにくい。その中で、512GBに踏み込める人はなかなかいないと思う。持っていること自体が、差別化の1つになるのではないか。
今後は、日本の大きな企業や中小企業が、ローカルAIで社内を回していく世界線も見えてくると思う。
ただ、どこまでできるか分からないものは提案できない。だから先に自分で検証して、結果を届けたい。お客さんに売る前に、まず自分で試す。それが今回の買い物の一番の理由だ。
買ったあとの使い道は、大きく3つある。
一番試したいのは、ハイブリッド型のコーディングだ。トークンコストをなるべく抑え、精度良く実装し、なおかつ24時間動く。そんな体制を作れないかと考えている。
512GBあれば、24時間は動くだろうと見ている。あとは電気の消費と、どのくらい動かすかでだいぶ変わる。
前に「AIエージェントの24時間稼働は必要か」で、24時間やる作業がないという本音を書いた。その考えは変わっていない。今回は24時間回せるかを確かめる検証なので、その例外だ。
512GBは、もう1台あってもいいと思っている。今は1台だが、もう1台買おうかと考えている。
2台を連結すれば、メモリは1000GBを超える。相当なモンスターが生まれる。そこで精度の良いAIを動かせれば、できる幅はもっと広がるはずだ。
コーディングまでしっかり任せられる可能性も、ゼロではないと思う。そこまで試している人はいないので、自分で検証して進めていきたい。
迷った末に、ストレージは4TBにした。
容量は1TB、2TB、4TB、8TB、16TBとある。Appleの人に聞くと、1TBや2TBを買う人はあまりいないと言っていた。
最初は2TBにしようと思っていた。ただ、私は昔1TBのスマホを持っていて、1人分のデータだけで結構逼迫していた。画像などが入っていたとはいえ、1TBでも意外に埋まる。
外付けのストレージもいろいろ調べた。外付けでもいいのだが、どうせなら4TBにしておこうと決めた。
一方で、Appleの人によると、8TBの方がニーズはあるらしい。社内で動かし続けることを考えれば、8TBか4TBが理想だと私も思う。
AIを動かしていくと、データの量は地味にめちゃくちゃ増える。無駄なデータも増えるので、データの整理が非常に重要になる。
コーディングでの本格的な利用は、難しいだろうと思っている。
現実的には、テストをしたり、情報を読み込むところをローカルに置き換えたり。そういう使い方になるのではないかと見ている。
ローカルなら完全に安全、という話でもない。Wi-Fiにつながったら情報を守れているのかは、微妙なところだ。この点は「AI時代のセキュリティ対策は守る情報選びから」にも書いた。
それでも、一旦ローカルで情報を持ち、そのローカルでAIを使ってうまく動かせるか。そこの実験をしたい。
NVIDIAの話を見ていて、今後はAIを搭載したパソコンが一般的になりそうだと感じた。そうなれば、パソコンのメモリのスペックはめちゃくちゃ重要になる。
私は専門家ではないので断言はできないが、AIに特化したパソコンは続々と出てくると思う。だから、Mac Studioを買うことが正しいのかは、分からない。
それでも今、512GBのメモリを持ってローカルで動かしておくこと。セキュリティや脆弱性が言われる中で、それはプラスになることが多いと考えている。
ローカルAIの512GBは未知の世界で、情報があまり出ていない。512GBをガンガン使って開発している人も見当たらない。
買ってまでやる人はほとんどいないと思っていた。ところがAppleの人に聞くと、512GBはめちゃくちゃ売れているそうだ。
私と同じことを考えている人は、私だけではないらしい。多くの人がローカルで何か使えないかを試している。遅れを取らないように、私たちも進めていく。
AIは手段であって、目的ではない。
最近、AIを使うこと自体が目的になっている人や会社が、めちゃくちゃ増えていると感じる。Mac Studioも同じで、買っただけでは何も起きない。
システム開発そのものは、間違いなくなくなっていくと改めて感じている。だからこそ、高い機械を置く前に、人が決めることがある。
大手の会社でもよくある話だが、ローカルAIは入れる前に確かめることが多い。私が全力で検証していくのは、次の点だ。
ローカルAIにもいろいろな種類が出ている。どれを選ぶかの前に、何の情報を手元に置き、どの仕事を任せるのかを決める。そこは機械ではなく、人の仕事だと思う。
Mac Studioが届いたら、どこまで動くのかを検証して、結果を伝えていく。機械より先に、運用を決められる人と組織が要る。
AI駆動研究所では、その土台を研修で作っている。今回の話に近いのは、次の3つだ。
個人で学びたい人には、AI駆動開発育成所もある。
ローカルAIを社内に置くべきか迷っている。機密情報とAIの使い分けをどう決めればいいか分からない。そんな段階でもかまわない。まずは無料相談から気軽に連絡してほしい。
この内容は動画でも話しています: https://youtu.be/LkJ540F_g9A
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